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まちなかコンサートVol.39 in 関区民ホール《関区民センター》、第63回ワンコイン・コンサート ソプラノとピアノで聴くフランス音楽の世界《大泉学園ゆめりあホール》、万作・萬斎狂言の会~孫聟・六地蔵~《練馬文化センター》
2020年7月11日(土)、7月18日(土)、8月3日(月)
まちなかコンサートVol.39 in 関区民ホール《関区民センター》
第63回ワンコイン・コンサート ソプラノとピアノで聴くフランス音楽の世界《大泉学園ゆめりあホール》
「新しい日常」に向けて動き始めた公演 

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で、この春から夏にかけて全国で予定されていたほとんどの催しが中止や延期を余儀なくされました。数ヶ月に渡る自粛期間を経たのち、練馬区の方針や業種別ガイドラインなどをふまえ、練馬区文化振興協会でも対策を講じた上で公演を再開し、動き始めました。

再開後、最初に開催されたのは7月11日(土)に行われた「まちなかコンサートVol.39 in 関区民ホール」でした。定員を超える応募があり、当日は満席となりました。この日を心待ちにしていたのは主催者側だけでなく、お客さんも同じでした。
スタッフのマスクとフェイスシールドの着用、消毒、検温、換気、客席は前後左右1席ずつ開けるなど、感染症対策も万全に行われ、コンサートは幕を開けました。出演者はフルートの浜川慎司さんを中心に、ヴァイオリンの伊藤万桜さん、コントラバスの井口信之輔さん、ピアノの原口沙矢架さん、パーカッションの田村拓也さんで構成されたクラシック音楽のグループ……ですが、ステージ上にはフライパンやら改造されたトイレ掃除用具などが並びます。そう、これらもなんと浜川さんお手製のれっきとした楽器なのです!それだけではなく、生のニンジンまでもが立派な管楽器として登場し、クラシックの名曲に合わせて見事に音を奏でる名器たちに大きな拍手がわき起こりました。

そして翌週の7月18日(土)には、再開後初の有料公演となる「第63回ワンコイン・コンサート」が行われました。第34回練馬区新人演奏会出演者選考オーディションピアノ部門で最優秀賞を受賞した和田華音さんと、ソプラノの足立歌音さんが奏でるドビュッシーやプーランクの曲、ピアフの「愛の讃歌」などフランスにまつわる名曲の美しい旋律にお客さんは心奪われていました。終演後、和田さんは「ホールで演奏する醍醐味は、お客さんと一体になれるところ。どんな反応でも同じ場所にいると何かを感じることができるんです。」と話してくれました。なお、新たな試みとして、当日の様子をドキュメンタリー風に追った動画をYouTube練馬区文化振興協会公式チャンネルにて配信しています。

8月3日(月)には4月から延期されていた「万作・萬斎狂言の会」が開催。日程だけではなく、定員50%を守るため当初の小ホールから大ホールへの変更もあったにも関わらず、当日は多くのお客さんが来場されました。会場変更により小ホール用の能舞台を大ホールの大きさに合わせて違和感のないよう設置したり、見えにくい席が出ないよう再配席したりと、これまでと違う公演となりましたが、お客さんの「生の舞台が観たい」という熱望が出演者や主催者の支えとなり、公演の成功へと繋がりました。「お客さんの安全を第一に考えながら、“生の舞台が生活のエネルギーの源になる”と信じ、公演を開催することで喜んでいただけたら…。」と事業担当者は語ります。

どの会場も、入場時にはコロナ禍で緊張していたお客さんの顔が公演が進むにつれてほころび、終演時には会場が柔らかな空気に包まれていたのを感じました。「久しぶりの公演は楽しかった」「気持ちが明るくなった」「本当に来て良かった!」との声が多く聞かれ、生の舞台に触れることが、いかに観る人の心を明るく豊かにしてくれるものなのかわかりました。  以前のような生活がままならなくなった今、これからは芸術鑑賞も新しい方法を模索していく時代に移っていくのかもしれません。出演者も主催者もどうすれば多くのお客さんの期待に応えられるか試行錯誤をしています。そこから今までにない舞台芸術のスタイルが誕生するのもまた楽しみです。
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